満員電車で痴漢されて人生が変わった話 その後2
🕑 Added 2023-09-22 15:02:40 +0000 UTC
『今週はどうする?』
「……………」
いつもは嬉しいメッセージの通知に今日は苛立つような怖いような感覚に侵されてなかなか返事が打てない。ちょっと悩んでスマホを触る。
『今週も止めとく、溜まってないし、しばらくはちょっといいかも』
「……なぁにがいいかもだ…」
自分で文章を考えてうってるのに何でイライラするんだろ。ホントは溜まってる。男子高校生は若いんだぞ。おっさんとは違うんだ。毎日何回オナニーしたって治まりつかねえのに、死んじゃうくらい気持ちいいことが週一だけってので相当我慢してんのに。行かねえとか、自分を殴りたい。できたらグーで。
しばらく悶々としてたらピロンッと通知音がする。こわごわ見ると、撫でる猫のスタンプと『由太がしたい時に声かけてね』って優しい言葉が並んでて泣きたくなった。
「…っ…俺だって、」
俺だって今すぐ触って欲しい。あの人にグチャグチャにされて何度もイッて。イキすぎて死んじゃうって怖いのに、でもそれ以上に嬉しくて幸せな時間。あの手で、目でどろどろになりたい。けど無理。
「…あんたは、俺と…」
打ちかけて何度も消す。あと一歩、送信さえ押せばいいけどどうしても押せずに消してしまう。結局聞けなかった。『また今度ね』ってきたのにスタンプを返して終わらせた。
「……どうすりゃいいんだろ…」
気晴らしに出かけたのに結局考えることは最近ずっとこのことだ。俺は先日会ったとある男の言葉を思い出していた。
「あ、あんた可哀想な奴だな」
「………?…はい??」
その日もすっきりとプレイは終わって座席でザーメン拭いたりしてたとこだった。話しかけてくる奴は結構いるし顔も覚えてきたけど、そいつに見覚えはなかった。神経質そうな、何だか人を不快にさせる雰囲気を持っていたように思う。
「あ、あんたはさ、あいつの…こ、恋人なんだろ…!?それなのに、あいつはっ、お前の裸や恥ずかしいことを大勢に見せつけてる!あ、ありえないだろ!?普通は恋人なんだ、大事にするもんだろ!」
「……はぁ?」
「お前も、お前もおかしいよ!…遊ばれてるって分かってて、よくみんなのオカズになって…へ、変態だとしても、遊ばれてるって分かって虚しくないのか!?」
「……………」
それ意外も何か色々言ってたけどよく覚えてない。頭の中になんだか汚いものがぐっちょりとこびりついた気がした。
「遊ばれている」「ただのオカズ」「あいつは大勢に見せつけたいだけ」「可哀想な奴」
その日から呪いみたいにその言葉が離れなくなった。今まで何の疑問もなく彼の手で触られて体の芯から溶かされて、ぐちゃぐちゃになった俺を大勢に見てもらって。視線一つ一つが俺を気持ち良くする材料だった。彼の手も声も。
それは俺にとってやっと手に入れた幸せな時間だったのに一気に色を失った。泥が付いた。大事にしてたのに汚ねえって唾を吐きかけられた気分。
理不尽な怒りと一緒にでも普通は、って思う気持ちも生まれた。たぶん俺は疑問にもつべきだったんだろうな、今の状況に。この普通じゃない、ありえないプレイや非日常に。
急にまともに戻れって言われた気がして戸惑った。今更もうこっちが俺の日常になったのにってさ、無理な話だ。分かってる。分かってるけど。
「……あれ、なんで俺、泣いてんだろ……」
先週のプレイの後から、俺は痴漢車両へ参加することを止めていた。男に言われた色んな言葉がどうしても払しょくできなくてプレイを楽しめる気がしなかったからだ。
俺は変態なんだろうか、そりゃそうだよな。男に触られて喜んで、しかも人に見られて涎垂らしてやべえよ。…それでもいいって思ってたのに、赤の他人の顔も知らない奴から色々言われたら簡単に萎えちゃった。自分の意思の弱さがムカつく。なんだよ、俺のことなのになんで外野がうるせえんだよ。それに。
「……建人(たけと)は、俺のこと好きじゃねえのかな…」
体目当てでもいいって思ってた。だってさ、あんな出会いだし。むしろ俺も最初は体目当てだったしな。テクニシャンなんだもんあいつ。あいつに触られなかったら、他のやつだったら、たぶん俺は今みたいにプレイにハマらなかったと思う。
建人は痴漢を楽しむ奴らの元締めみたいなのをやっててあの場で信頼されてる。変な忠告をしてきた男の話では完全無料ボランティアじゃない、——生AVなんだから結構な金も動いてるとか。だからこれは一種の商売みたいなもんで、あの男の言う通り俺はまんまと搾取されてるだけかもしんない。
「……ん、また涙出てきた…」
最近すぐ出てくる。人混みでは勘弁しろーと自分に言いながら袖で目元を擦ってると名前を呼ばれた気がした。ただの願望だと思ったのに、顔を上げたら今一番会いたくない奴がいた。
「え?」
「あ、やっぱり由太だ。どうしたの?買い物かなんか?」
「…あ、建人…?」
建人がいた。俺の最寄り駅は建人の最寄り駅でもあるらしいからまぁあり得ないことじゃない。…でも本当に偶然か?やばい、疑心暗鬼になってる。俺とのプレイを違う路線で、とかそういうのでまた電車に連れ込まれるんじゃないか?
「由太?」
「…………」
今まで喜んで乗ってたのはどこのどいつだよ。マジ笑える。今まで漠然と何か揺るがない信頼関係みたいのがあるんだと信じてた。犯罪行為のくせいにさ、どっちかっていうとこっちは被害者側なのにさ、信じちゃってたんだよ。俺のことをみんなギラギラした目で見てくるくせに絶対手を出さない。「今日も最高だったよ」って笑って純粋にプレイをただ楽しんでるって思ってた。
あれが全部嘘かもしれないって?俺が一方的に搾取されてたかもってマジかよ、イラつく。そんな情けないプライドが邪魔をして、数日ただ吐き出せないモヤモヤと欲求を抱え込んできた。それが何の証拠もない疑念がただ近くの駅で偶然出会ったということで一気に膨れ上がってしまう。
「…つけてきたのかよ」
「…え?」
「今から電車にお仲間いるからまた痴漢プレイしよっかーって?」
「いや、えっと……どうしたの?」
「どうしたのって、痴漢プレイしたいんだろ?俺人気者らしいじゃん?色んな人に言われてんじゃねえの。俺のこと連れて来いって。もっと激しいプレイしろよって」
「……………」
「……なんで」
…なんで何も言わねえんだよ。本当だったってことかよ。俺に惚れてるみたいなこと言ってやがったくせに、金とかそっち目当てだった?…はは、ホント笑える。
次会える日が楽しみで、して貰うこと想像するだけでイッちゃいそうになるのを我慢して———だって触って貰いたいからさ。あんたに触って欲しくて、褒めて欲しくて、イジメて欲しくて…めちゃめちゃに愛してもらうんだって。…愛ってバカかよ。道具だったじゃん。よく数字とれる動物と変わんねえ。ムカつく、クソが、なんでだよ、なんで…。
「…なんで!何も言わねえんだクソや…ッん!」
ちゅっ、ちゅぅぅ…
「んっ!んぅ゛!?…ンぅ゛…ん、ぅ…♡」
はっ…んちゅ、ち゛ゅっ…、ぴちゃ、ちゅぅ…♡
「……ぁ、…ん、んぁ…、ン゛…♡」
ピッタリとくっついた唇から優しく伸びた舌が口の中をクチュクチュと犯す。出来た傷を慰めるみたいに優しく、時折愛おし気に吸い込まれて腰が跳ねそうになるのを必死で抑えた。
気持ちいい…、きもちいい…!すぐにスイッチが入るのが分かる。気持ちいい、もっと激しくして欲しい。建人の舌を追いかけて必死にねだったら、すぐに舌先を絡めとられて腰が震えた。
気持ちいい、好き、好き…!だって俺、先週からずっとこの人に触れてない。触って貰ってなかった。ずっと欲しかったのに触れてなかった。寂しかったから、キスがこんなにも嬉しい。堪んない。好き、もっとして、もっともっと舐めて——「由太」
名前を呼ばれてハッとした。周りの全員が俺たちを見てる。……やべ…。
「な、なんで、あんた、こんなっ、~~~なんで、きす!すんだよ!」
「まあまあ、積もる話は後にして。おいで。話をしよう」
「だって!俺ここ最寄りなのに…!…やべえ、明日からここ使えない…」
「大丈夫だって。みんな見てるようで見てないし、カメラとか構えてる奴はいなかったよ?」
「…………」
慣れた手つきで手を引かれて、むっすりとした不満は多少残ってもシコリみたいのが消えていることに気づく。単純すぎだろ、俺。でもさ、さっきのキスはさぁ…。反則。
大人しくついて行くと見慣れない車。多分建人の車だろう、当たり前に「乗りな?」って助手席のドアが開いた。
「…どこ、行くの?」
「うーん、俺の家でもいいけど。由太が帰りたいなら送っていくし、行きたいとこあるなら連れてくよ」
「なんで?」
「なんでって…」
ポカンとした顔。建人のこの顔、前にも見たかも。いつだったか忘れたけど、案外こいつ子どもっぽい顔するなって思ったのを覚えてる。
少し戸惑った様子の建人は、恥ずかしそうに下を向いてもう一度俺の方に向き直った。
あ、この目は初めて見た。恥ずかしそうな、でもなにか決心したような目。
「…俺たち付き合ってるんだし、恋人の我儘聞いてあげたいって俺は思うよ」
「———ぁ、……うん」
「…………」
「…………」
あ、うんってなんだ俺。ちょっと声震えてたし!恥ずかしすぎだろ!
…でも付き合ってるって、恋人だって言われた。だよな、俺たちやっぱり付き合ってんだよな?俺はやっぱり遊ばれてなんてないってことだよな!?
「ッ~~あの、さ!」
「あ!う、うん?」
「…俺たちさ、あの…付き合ってるなら人に見せるのおかしくね?」
「おかしい?…あ、いつものプレイがってこと?」
「そ、俺たち二人でセックスしてもいいじゃん?でもなんか、当たり前に電車でばっかだし、なんか…なんか、あんのかなって…」
まさか他人に「お前遊ばれてんぞ」って言われたとはさすがに言えない。言葉を選びつつ建人の様子を伺うと、思惑もなさそうに呑気に首を傾げている。
「…なんだよ」
「ん?…あぁ、悪い。なんか意外だったからさ」
「意外って?」
「由太は嫌だったら我慢しないタイプだって思ってたから。痴漢プレイも楽しんでると俺は思ってたけど…もしかして違う?二人きりでやりたいってずっと思ってた?」
「…………」
「気づいてあげられなくてごめん。俺はいいんだよ、痴漢プレイでもホテルでも俺の家でも由太の家でも。あ、何なら旅行先でロマンティックな雰囲気とかしてみる?」
「……いいの」
「うん、もちろん」
なんか楽しそうにスマホで「旅館 露天風呂付き客室」とか検索を始めた建人。全然嫌そうじゃないじゃん。戸惑ってもないじゃん。むしろウキウキしてんじゃん!
あの野郎…話が全然違うじゃねえか!!
ここ数日間悩んでたのが馬鹿みたいで、なぜだか必死に俺は建人に問い続ける。
「っ俺が痴漢プレイしなくなったら、あいつら、怒ったりするんじゃねえの!?」
「えぇ?…うーん、そりゃ残念がるとは思うけど…まぁ他の募集の子もいるし、また上手く機能していくと思うよ?俺も前よりは手伝い減らしてるからよく分かんないとこもあるけど。上手くいくよ、それはそれで」
「でもさ!でも…ほら!なんかあんたリーダーみたいだったじゃん。他のやつらになんかこう、文句とか…」
「文句なんてないよ。一応まとめ役はしてるけどただの趣味の集まりだよ?お互い足が付かないように連絡も最低限にしてるから、明日から参加しなくたっていいくらいだ」
あの野郎!!話が!違いすぎるだろうがッ!!
「俺はさ」
「んっ、な…なに…?」
俺が脳内でムカつく虚言男をぶちのめしていると、建人が俺の頬を触った。
「あいつらにも言ったけどさ、由太がしたいことを手伝いたいんだよね」
「…俺がしたいこと?」
「そう。由太が痴漢プレイをもっとやりたいならいくらでも付き合うし、家のベッドがいいならシーツ替えて準備するし、旅行先でも外での野外プレイでもなーんでもいい。全部叶えてあげたい。俺の手で、由太が『気持ちいい』ってイッてくれたら、俺もう満足だから」
「…………」
そう言って、俺の頬を優しく撫でる男の目に嘘は見えなかった。むしろ甘く溶かすような、重いくらいの愛情を感じる。何でここまでって思うくらい、愛されてるって感じる。
「…俺のこと、好きだって言った?」
「あれ、そう聞こえちゃった?うん…ふふ、正解」
「………俺も、けっこー好き」
「え?聞こえなかった。もう一回」
「だー!もう、おっさんくせえ!」
わちゃわちゃと車の中で戯れる。まさにバカップルだろう、バカ二人。でも幸せで堪らなくて、恥ずかしさよりも伝えたい気持ちが勝って。
「建人が、好きだ」
震えそうになる唇を噛んで必死に紡ぐ。言葉はちゃんと届いたんだろう、建人が目尻を赤くして嬉しそうに笑った。
なんで、今すぐセックスできないんだろ。したい、めちゃくちゃしたい。こいつの手でぐちゃぐちゃになって。…やっぱ他のやつらにも見て欲しい。俺が建人に甘やかされてグズグズにイクとこ。股間を抑えて羨ましそうに見られるの、やっぱ気持ちいいもんな。
あぁ…想像したら、ヤバい…♡
「…なぁ、…おれ、…」
「……うん、いいよ。…今すぐ触れるとこ行こっか…?」
「ぅん……あっ!…あっ…、あぁ…♡」
煽るみたいにズボン越しにコシコシと股間を指で擦られる。我慢しなきゃとか人に見られちゃうとかまともな思考回路が働かない。気持ちいい、触って、もっと…、気持ちいぃ…♡
「んっ…!…あ、…ったけと、…たけと…♡」
「…ベッドでするのと、立って声我慢しながらするの…どっちがいい?」
答えが分かってる顔で建人が俺に聞いた。また脳みそが溶けていく音がする。
ちゅぷっ♡ ちゅぶっ♡ ちゅぷっ♡ ぢゅぶっ♡
「はぁっ…!…っ!…はぁぁ…ぁ~~~~~…♡♡」
建人の長い指が俺の中をぐちゃぐちゃと乱していく。駅のすぐ横の公園のトイレ。公衆トイレなんて久々に入った。当たり前だけどこんな使用用途の為に入ったことなんてない。狭くて汚くてこんなとこ嫌だって思うのに、それ以上にイイ。
「…こんな、誰でも出入りするとこで、そんなエッチな声出しちゃうんだ…?」
「ン゛ぅ…!…ッ!…んっ、…んぅ…!…ッんぅ…♡」
耳を優しく噛んで建人が俺のことをいじめる。慌てて両手で口元を抑えると、気持ち良さで足元がフラフラなせいですぐに倒れそうになる。
狭い室内、暗い場所、汚くて変な臭いがして———けど、俺たちが多分一番汚い。その事実にたまらなく興奮してしまう。
「…由太、可愛い…声、我慢したくなんてないだろ?」
「…ちが、あっ!…んぅ゛ッ!…ッんぁ♡ …だめ…、こえ、だめ…んっ…♡ はぁ…あ、きかれちゃ、あっ…♡ …やだぁ、だめ…ん゛っ、ぁ、んぅっ…♡」
「嘘つき」
「あ゛ぁッ…!」
叱るみたいに乳首をキュッと握られて全身が喜ぶみたいに震える。そのままカリカリと服越しに乳首をいじめられて、ビンビンに立ち上がったそこからぷちゅぷちゅと液体が流れた。
かりかりかりかりかり…♡
「やっ、らぇ…!…あっ、あぁ…!…あっ、だめぇ…!…ひっ、ひぃ…♡ …ひぁ…!…あっ、…あぁ、…あっ!…と…れちゃ、…あぁ、やだぁ、あ…、あっ…、…あぁ゛っ♡ 」
「ダメなの?…由太の乳首は『気持ちいいよ~』って立ち上がって硬くなってるよ…?ほら、弾くと服の下からもっとぷっくりしてきた…♡」
「はぁぁ゛!♡ …あっ、あ…、あぅぅ…、ん、…ン゛ぅ♡ んっ…、…んぅ…♡ …ぅん゛~~~~♡」
「気持ちいい…?乳首しか触ってないのにカウパーすごいね…?…あぁ、乳首がビンビンになって…はぁ…エッチな由太…♡」
「だめっ!あぁ…♡ …あっ!…あ゛ぁ…、らぇ…、こすっちゃ…!…あっ!…あぁ…、…いっ、イク!…イッちゃ…イク、いく…♡」
足がガクガク痙攣する。立ってられない。無意識に反るように全身がビクビクと震える。乳首の刺激は止まらない。背中に建人の熱を感じて余計に興奮していく。だめだ、イッちゃう。乳首だけで、そんなの恥ずかしいのに、ダメなのに…。
「イク?乳首だけでイッちゃうの?ちんぽみたいにコシコシ擦ってあげるね?乳首ずっとコリコリしてあげるから、気持ちいいって言いな?声出してイける?…俺に聞かせて?」
「あっ…♡ あぁ…、…ちくび、イクぅ…♡♡ …たけと、きもちい…!たけとぉ、こりこり…あ゛ぁ…♡♡ …きもちいっ、…いぃ!…たけと、たけと…♡ きいて、きいててぇ♡ いっちゃうの、みてぇ…!…っん゛ぁ゛♡♡ らぇ、イク!みて、イクぅ゛!!」
こりこりこりこりこりこりこり♡♡
「あ゛ぁぁ~~♡ はぁ…ッ…あ゛ぁーーー~~~~~ん゛ぅ゛ッ♡♡♡」
ぴゅるるっ♡ …ぴちゅっ♡ …ぴゅる…♡
「ッあ゛~~~~~…はぁーー!…はぁっ!…はぁぁ゛…♡♡」
「……全部見てたよ?すごく可愛かった…由太…」
「ッ♡♡ …はぁー♡ …はぁっ…、…はぁ、…あ…ん…♡」
気持ちいい、きもちいい、きもちいいっ…♡
仰け反ってピンとなった足がガクガク震えて止まらない。乳首が熱くて、もっともっとクリクリして欲しいのに、それ以上触られたら死んじゃうって本気で怖くなる。
建人の気持ちいいは怖い。もっとって気持ちと、これ以上やったら死んじゃうって気持ちが交互に押し寄せる。どっちも本当で、自分でもどっちが本音なのか分からない。
余韻に震える俺の体を建人は後ろから甘やかすように抱きしめて舐める。首筋、頬、うなじ———耳元に寄せた時、意地悪な声がした。
「…誰か入ってきたけどどうする?」
「……あ…、」
「…由太がまだ足りないなら、俺が今から思いっきり由太のちんぽ扱いてあげる。お尻に俺のギンギンのペニス押し付けながら、セックスするみたいに由太を犯してあげる」
「あ、あぁ…、だめ…、やぁ…♡」
「…っ…由太が選んで」
熱い息を耳元にかけながら、俺にイエスしかない選択肢を建人は押し付ける。懇願するみたいに腰に硬いそれをグリグリ押し付けながら、俺の頭から考える力を放棄させる。
欲しい、欲しい、欲しい———それ以外分からない。
涎が勝手に口から垂れて、無意識に俺の腰はいやらしく揺れ始めた。建人のペニスへ自分の穴を擦りつけてしまう。さっきたくさん触って貰って敏感になった乳首が服に擦れる度に切なくて、たまらず自分でそっと硬く立ち上がったそれを摘まんだ。
「…っ…は、あぅぅ…♡♡」
「はは…、エッチな由太…それが答え?」
「…っあ!…あっ、だめっ…だめぇ…♡」
建人の手が俺のペニスをしっかりと握る。もう片方の手でがっちりと腰を掴まれて期待に戦慄く体に建人が嬉しそうに笑った。
「淫乱、声我慢できるか?———できないか。…由太は本当は聞いて欲しくて堪んないもんな?」
…くちゅっ!ぐちゅっ!ぱちゅっ!ぐちゅっ!ぐちゅッ!♡
ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
「!!…あっ!…あぁ!…やっ、…ん゛っ、らぇ…、んっ…こすっちゃ、…あっ♡ …あぁ…♡ …っあうぅ!」
「っ聞かれちゃうぞ?…っほら、我慢しろよ!ほら、ほら、ほら♡」
「やらぁ!…やっ!…あぅぅ♡…んぅ!…んっ!…ん゛ぅぅ゛♡…んっっ!…んぁ♡ …ん゛ぁぁ♡」
「由太の穴、吸い付くみたいに、ペニスにくっついて、気持ちいい♡ おちんぽもザーメンでぐちゅぐちゅだね?もっと、もっと、擦ってあげるから、ね!」
「…あぁ♡ …はぁ…!…はぅぅ♡ …んぅ、…らぇ…!…まっぇ…っ…きもちいっ!…らぇ、こえれちゃ…!…れちゃ♡…ッ~~~あぁ゛…♡ …ったけと、たけとの、…あぁ…♡ …いいっ!…たけと、たけとの、ッきもち、いっ♡♡」
本当に挿入れてるみたいだ。建人の熱いペニスが俺のお尻をグリグリ擦って、強く握った俺のペニスを激しいぐらいに擦り上げる。まるで犯すみたいに。本当に犯してくれてもいいのに。建人が相手なら絶対気持ちよくて幸せだろうな。
本当のセックスをした時は今以上に気持ちいいんだろうな。…これ以上なんて、本当に死んじゃうんじゃないか、おれ。死んじゃってもいいや。建人とこんなに気持ちいいことできるんだもん。気持ちが通じたみたいに建人の腰も手も動きがはげしくなっていく。
ぐちゅぐちゅぱちゅぐちゅぷちゅぱちゅちゅっ♡♡
ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんッ!!♡
「ひっ!あっ♡ …あっ、あぅぅ゛!…ッ!…はげひっ♡ …ひっ、ひぁ!こわれ、こわれぅ♡ …ッ♡ …あっ!あ、あ゛ッ!…ッ♡ …っ!…ッ♡」
「イけ!いやらしい声出してイけよ!イけ!!」
「ッ!!♡♡ あっ!あぅ♡あ、あぁ゛~~~~…♡♡♡」
プシャァッ…♡ ぷしゅ♡ ぷちゅっ♡
「…ひっ…♡…れちゃ、れぅぅ…♡ …とまにゃ…♡ …あっ、あぁ…あ゛ぁ゛ーー…♡♡♡」
ぷちゅっ…♡ ぷちゅ…♡
「んぁっ♡ …はぁ…ッ!…はぁぅ…♡…ッんはぁ…♡」
「…たくさん出たねぇ…♡ 全部見てたよ?」
「はぁぅ…♡ みてぇ…あっ♡ ひっ…!…あうぅ…♡ …ん、はぁ…♡ …はぁ、はぁーー…♡」
トイレが結露するんじゃないかってくらいの湿度。建人と俺の荒い息が狭い室内に響く。建人とセックスする度に俺の脳みそは少しずつ溶けて、どんどん馬鹿になってく気がする。
…それでもいいや。だってこの世にこんな幸せな時間ってないと思うしさ。
「…由太、気持ち良かった?」
「…はぁ、はぁ…♡…きもちい、いい…♡」
「…はぁ、可愛くてたまんない…♡」
ヒクつきながらも頷くと、嬉しそうに建人が頬を寄せてくる。この辺が新鮮だよな。電車でのエッチだとあんまり二人でイチャイチャできないしさ、うんいい。ハマりそう。…でも。
「……気持ち良かったからさ」
「ん?」
「………このままもう一回、続き…しよ…?」
「…………」
いまだ俺のペニスを握っていた建人の手をいやらしく引っかきながら呟く。しばらく黙っていた建人に緊張していると、やがて俺の耳元に唇が近づいて———。
「……変態」
「…っ♡…、あ!……はぁぅ…♡♡」
その声だけでイキそうになるのを懸命に堪えて、俺は笑った。